8. 中学受験で見えた子供の成長

8. 中学受験で見えた子供の成長 中学受験

失望から見えたこと

真夏の受験結果は、一度は第一志望の中学校に2度不合格となりました。安全圏の学校に進むことになりましたが、後日繰り上げ合格の通知をもらいました。一転して、第一志望に合格という望外の結果になりました。

失望からの喜びというステップは、入学しない中学に入学金を支払う出費はありました。それでも、私たち親子にとって、本当に大切なことを見つめなおすいいきっかけになりました。

第一志望の不合格がわかった時、私たち親は、一言もがっかりしたり怒ったりしませんでした。お疲れ様、よく頑張ったということだけを伝えました。

正直言って、子供も親も失望はしていました。これだけ頑張ったし、試験の手ごたえもそれなりにあったのに、合格か不合格か、「0」か「1」の結果が出るのかと思いました。

しかし同時に、これが子供の実力だと感じました。この先いくらでも伸ばすことはできるという考えも持ちました。中学受験をするということは、努力できる環境に身を置くことだと考えれば、第一志望でなくとも達成できます。

また、中学受験に至るまでの努力する経験こそが、人生において何かに挑戦するときの自信になると考えました。これは繰り上げ合格になった後も変わらない考えです。

もし第一志望の合格をすんなり勝ち取っていたら、少し調子に乗っていたかもしれません。私は調子に乗ってしまうタイプの人間なので、いい機会をもらったと思っています。

参考記事:「6.志望校選びは子供の顔色をうかがいながら」

子供の成長

真夏が繰り上げ合格の知らせを聞いた時、当然ながら大喜びしました。すでに安全圏の学校に入学手続きを済ませていたので、本人の意思を確認しました。そして、第一志望の学校に入学先を変えることを決めました。

その後、中学受験を振り返って、ジェットコースターのようだったと話していました。真夏がしきりに口にしていたのは、合格や不合格よりも親への感謝でした。

中学受験をさせてもらったこと、そのための塾通いで、親が金銭的にも時間的にも犠牲を払ったこと。それは誰もができることではなく、自分は恵まれていると感じ取っていました。

妻は涙ぐんでおり、中学受験が学力だけでなく、心の成長にもつながったことを喜んでいました。もしかすると、この瞬間が中学受験のハイライトだったのかもしれません。

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